STORY

ピアノが好きになるプロジェクト。
だからPIANOSKY。

ピアノという楽器は案外新しい。今のカタチ(88鍵で黒鍵が36で白鍵が52、ペダルが3本)になったのは実は100年少し前のことで、それはヴァイオリンやトランペットの歴史などに比べるとつい最近の出来事だ。つまり200年前に生きていたモーツァルトやベートーヴェンは88鍵のグランドピアノを見たことがない。彼らが今のピアノで自分の作曲した曲を聴いたら、一体何と言うだろうか?きっと驚愕するに違いない(笑)。

今のピアノ(88鍵でペダルが3本)は、オーケストラの音域よりも広く、それまでのものよりずっと豊かな音色で、つまり1台の楽器が無限の音の可能性を引き出してくれるという音楽史上画期的な夢のマシーンなのだ。そして今日、作曲家という職業がいて、日夜、新しい音楽が発表され続けているのは、ある意味、このピアノのおかげといっても過言ではない。

しかし、いつの頃からかピアノは一般家庭から消え、それを弾く人も聴く人も年々減少傾向にある。さらに音楽大学のピアノ科を専攻する若者は全国に数えるほどしかいなくなった。日本には500万台のピアノが存在すると言われているが、調律師の数は8,000人程度いると言われている。つまり1人の調律師が年間625台のピアノを調律し、メンテナンスしなければならない(笑)。

とにかく日本のピアノ人口が減少の一途を辿っていることだけは間違いない。

だが実は、ピアノが単なる楽器ではないという研究が近年進んでいて、例えば、約6割の現役東大生が、実際にピアノを習ったことや弾いたことがあるという回答をしたという奇妙なアンケート結果が出てきたり、ピアノを弾くと微細運動能力(手や目の協調性)が向上し、ヒト成長ホルモン(老化を防ぐ)が上がり脳内を活性化させるという事実が長年の研究で明らかになった。さらにピアノを聴くという行為そのものがストレスを緩和させたり、健康上の利点を促進する効果があるということも次第に明らかになっている。

つまり、誰もが次第にピアノが好きなることで、健康的で豊かな新しい生活を手に入れることができるのだ。そうしたコンサートを定期的に開催し、この理念を実現してゆく伝道師こそが「PIANOSKY」であり、実はピアノを弾く人、聴く人、要するにピアノが好きな人すべての人に当てはまる言葉でもある。